土地探し。といっても、まったく雲をつかむようで、私にとっては何から始めたらよいやらです。
住宅情報誌や土地情報誌を頼りに掲載物件を見に行くというのも、一つの方法。
でも、ここだけの話、不動産業界さんは自分にとって、とても敷居が高い。
というのも、今すぐ購入するという確実な思いがあるわけではないし、何より「資金があるから土地を買う」という状況ではなかったので「後に引けなくなったらどうしよう・・・」という不安が先立ちます。
つまり、お金のアテもないのに、冷やかしで物件を見るという形になってしまうので、今の時点でとても不動産やさんにコンタクトを取る勇気はありませんでした。
不動産という土地や物件は「ちょっと見せて」などとはとても言えない、超強烈なプレッシャーを感じる、超ハードルの高い分野なのです。
余談ですが、以前地下鉄に貼ってあった不動産広告に「家を買う、をギャンブルにしない」というキャッチコピーがありました。
不動産物件である土地や建物は、ある意味、人生で最も大きく高価な買いもの。「うまい表現しているなー」と感心してました。
いずれにしても不動産を通してまで、物件を見るという段階ではなかった。
では、どうしたか。
次に思いついたのは、ドライブに出かけて気になっていた土地に目をつけた。
そこはある目的地へ向かう途中、混雑を避けてよく利用していた「裏道」の途中にある農村地帯。
至るところに花が咲き道路もきれいに掃除されている、なんとも爽やかな印象の土地でした。
もともと別荘地には興味がなく、できれば田舎の生活に溶け込むことをイメージしていたので雰囲気としては理想的です。
そこで、その土地の雰囲気を直接感じてみようと思い立ち、次に起こした行動は「宿泊施設に泊まる」ことでした。
至るところに温泉の看板が出ていたので、温泉好きな私としては、まず温泉に泊まり、うまくいけば、何か情報を入手できないかという、なんとも虫の良いようなアイデアです。
それに、レンタル農園の案内看板もあったので、場合によっては週末農業から入ってもいいかな、という程度の意識で某温泉施設に宿泊予約の電話を入れました。
それが、その後自分でもビックリするような展開になるとは、想像もつきませんでした。
続く。