私たちが何気なく食べている作物。
いま、そのタネ(種)が、実は、とても危険な状況にさらされているという記事を、最近よく目にするようになりました。
例えば、
今世界のタネ市場はその大半が多国籍企業の資本下にある大手種苗会社によって支配されていて、世界のトップ3が全世界のタネの5割を支配するまでにグローバル化が進んでいる。そして、大手種苗会社が販売するタネはほぼ100%「F1(一代雑種)」と呼ばれる、農家が独自にタネを採ることができない品種に限られている。
引用:知らない間にタネが大変な状況になってました
本来であれば土と水と太陽さえあれば、何にも頼らずに独立して食物を作ることができるはずの農業が、多国籍企業や大手種苗会社に頼らなければ何も作ることができない工業型農業に変質してしまうことになる。
これは何を意味するかと言えば・・・作物を作るためには、タネ(種)が必要です。
そのタネを毎年種苗会社から購入しなければならないということ。
なんか、当たり前のように思われるかもしれません。
たしかに、私がちょこっと畑で野菜を作るレベルなら気にならないかもしれませんが、視野を広げた場合、私たちの命の糧(である食物)は、タネ販売企業なくして、存在できない仕組みが出来上りつつあるということです。
さらにネット検索していたら、「タネが危ない」という本を発見。
著者である野口さんは日本で唯一と言っていい「固定種」専門のタネ屋さん(野口種苗店)だそうです。
固定種・・・大昔から受け継がれてきた野菜のことで、代々農家は、できの良い野菜のタネを採種し、翌年にまた蒔いて収穫することを繰り返す。(引用:「タネが危ない理由」)
「イタリアでは金庫にお金を入れるのはなく、タネを入れる」という「ことわざ」のような話も、以前読んだことがあります。
☆野口さんのサイト http://noguchiseed.com/