週末だけですが、田舎暮しをめざした理由
私の生まれは会津(福島)。その会津の田舎では、大好きだった祖母が一人暮らしをしていました。
夏休みになると毎年のように訪れていた会津の田舎では、耳をつんざくほどのセミの声を聞き、井戸で冷やしたスイカを食べ、毎日のように遊びまわっていました。
あの頃は、庭で取れたトマトやきゅうりも、強く青臭い匂いがありました。
スイカだって地面にそーっと置いてもパッと割れるくらい熟れて。。。甘かったなあ
日差しは強くて暑かったけど、いかにも夏ーーーっ!という感じ。
クーラーなんて普及していない時代だったので、扇風機や団扇(うちわ)でバタバタ扇(あお)いでいました。
夜には蚊帳(かや)が吊るされて、籠の中の虫になった気分。
珍しいから、はしゃいでは怒られたっけ。
カエルの声、虫の音、夜の闇。。。
その後、大人になるにつれ、都会に住み、子供の頃に親しんだ、あの「田舎」の風景は、ある時期からどんどん遠ざかっていきました。
祖母がいなくなったら、訪れることができる「田舎」がなくなる。
心の奥深くに、一種の焦りにも似た気持ちが湧き上がり
「田舎」はどうしても私の心を捉えて離さなくなっていく。
・・・自分で田舎をつくろう