地鎮祭を行いました。
最近は地鎮祭を行わない方もいるようですが、地鎮祭とは字のごとく、その土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得て、工事の安全と建物が末永く繁栄していくことを願うお祭り。
田舎を愛するということは、古くからの風習を大切にするということ、と日頃から意識している私にとって、地鎮祭を省略するなどもっての外です。
まったく初めての経験なので、全ては工務店さんにお任せしました。
土地の四隅に竹を立て、その間を注連縄(しめなわ)で囲い紙垂を下げ、御供え物としてお米、御神酒、塩・水、野菜、果物などが供えられます。
地鎮祭の主な流れは「修祓(しゅばつ)」「降神(こうしん)」「献饌(けんせん)」「祝詞奏上(のりとそうじょう)」「四方祓(しほうはらい)」「鍬入(くわいれ)」「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」「撤饌(てっせん)」「昇神(しょうしん)」。
他にも「鎮物(シズメモノ)」と呼ばれる儀式があり、神主さんより「建物を立てる場所のほぼ中央に埋めて下さい」と小さな箱を渡されました。
中身がとても気になりましたが、開けてみるわけにもいかず、しかも鎮めてしまったら、家を壊す時以外は、目に触れることがないもの。
こうした何気ない儀式が、家づくりの重さをあらためて感じさせます。
「祝詞奏上(のりとそうじょう)」以外はあっけなく終わり、時間にすると約30分程度。
「鍬入(くわいれ)」と「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」は施主(建築主)である私が主役。参加人数は設計業者、工務店、私の親族の数名にも関わらず、思わず緊張しました。
いよいよ家づくりが本格化していきます。