稲わら・雑草活用バイオ燃料。
以前、こんな見出しの新聞記事が目に留まりました。
バイオ燃料とは、動植物などから生まいれた生物資源から作る燃料のことで、原油価格の高騰や温暖化ガス対策として注目されているようです。
ただ、このバイオ燃料は、今世界中で物議をかもし出し、問題となっています。穀物類が一斉にバイオ燃料にシフトしたため、家畜の餌や大豆・とうもろこしを原料とする食料へ安定供給できなくなっているからです。
以前、テレビでも特集されていましたが、とうもろこし、大豆をほとんど輸入に頼っている日本では、単に原料が輸入されないという懸念だけでなく、輸入されても、遺伝子組み換えの原料になることが、ほぼ避けられない見通し。
というのも、日本は遺伝子組み換えではないものへの需要が高いため、特別栽培で作らせた原料を輸入してきているのですが、数年前に比べてその仕入れ価格は3倍に。
そのうえ、そもそもアメリカでは、すでに90%近く(だったと記憶)が遺伝子組み換えで作っているというのが現状だそうです。遺伝子組み換えにすることで、作物が害虫に強くなり、大量に収穫できるからです。
バイオ燃料が引き起こした構図です。
他にも廃木材、とうもろこしの茎、イネ科の雑草やヤナギなどを原料として、バイオ燃料の実用化に向けて動き出している。
いずれは、プラスチックやビニールなどの一般家庭を含めたごみが、バイオ燃料としてリサイクルされるようになって欲しいです。
そういえば、映画バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンは、最初はプルトニウムが燃料だったのが、後半はごみが燃料となってましたね。